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井上靖が書いた「一座建立」…。

「一座建立」について書かれたエッセイ。
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(近所に咲いたほぼ満開の桜。今年は例年にくらべて二週間ほど早く咲いたようです)

「一座建立」(いちざこんりゅう)という言葉について、作家の井上靖が書いたエッセイがあります。久しぶりに読んでみましたら、やはりとてもいい文章だとおもいました。

先日このブログに書いたのですが、「講座」の日に体験するわたしの気持ちにつながるとあらためて感じました。


一座建立 井上靖

 一座建立という言葉は、何となく馴染みにくい内容を持った言葉のように聞こえるが、決してそういうものではなく、お茶の世界の楽しさも、純粋さも、高さも、その一座に居合わせたものが、互いに相手を尊敬し、心を合わせ、何刻かの心なごんだ高い時間を共有しようという気持があって、初めて生み出すことができるものに他ならない。そういう意味であろうと思う。
 私はお茶について門外漢であって、通りいっぺんの知識しか持ち合わせていないが、その時居合わせた一座の者たちが、互いに心を触れ合わせて造り上げるたいへん密度の濃い、次元の高い世界であるということだけは解る。そしてそれが終わった時、すべては跡形もなく消えてしまう。そういう意味では、たいへん贅沢な日本独特の芸術世界であろうと思う。
 
 しかし、一座建立はお茶や連句だけのことではない。もっと広く考えると、一座建立によって造り上げられなければならぬものは、この現実生活の中にもたくさんある筈である。ただ現実生活に於ては、そういう一つの目的を持って、一座を形成するということがなかなか難しいので、一座建立によって生み出されたものを拾うこともまた難しいということになる。しかし、全くないわけではなさそうである。自分の過去を振り返ってみて、一生忘れることができない時間というものは、やはりその時間に立ち合った何人かの人たちによって造り上げられたものと言っていいだろうと思う。

 ただ、それが意識して造られたものでなく、その多くが偶然によって生み出されたものであるという違いがあるだけである。


(以上、抜粋させていただきました。太字及び赤い字は山本によるものです)

 「一座建立」に対するこのエッセイはわたしの気分にとても合っているのですが、講座に参加される方におかれましても、気持ちのよい時間を過ごしていただくことができたら、こんなに幸せなことはありません。
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by spirituals-2 | 2013-03-24 08:07 | ヒーラー日記 | Trackback | Comments(0)

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